コラム 2019.04.14 サッカーの「技術」とは・・・ 技術はあっても個人戦術のスキルが足りない? こんにちは!PUENTE FC代表の橋本です。 前回のコラムでは心について書きました。 今回は、技術について書きたいと思います。 サッカーの技術と言ったら何をイメージしますか? ドリブル、パス、シュート、トラップ、など様々なものが思いつくと思います。 そのような技術と『サッカーを知る。』という技術、こちらは個人戦術にも置き換えられるものがあります。 小学生年代は、この技術でもわかりやすいボール扱いの技術を習得することがいいと言われています。 私も大賛成です。 ただ、去年まで東京ヴェルディで監督、ヘッドコーチをしていたロティーナ、イバンの2人(現在セレッソ大阪の監督、ヘッドコーチ)とお話した際、育成年代で個人戦術のスキルがプロになる際に足りていないとおっしゃっていました。 それは、ボールテクニックではなく、敵、味方の位置、その時に考えるべきポジション、行動の考えが教育されていない、その点がプロになる前に本来されているべきだと。 スペインではボールテクニックだけでなく、個人戦術の部分も鍛えられるようです。 それはFC今治に来てから、より実感します。 新卒で入団した有名な高校やクラブチームの選手が練習、試合の中でどのようなプレー選択を取るのがいいのかあまり理解していません。 その代わりに1対1のかわす方法やボールタッチなどは非常に長けています。 しかし、いざ大きなゲームの中で戦術的なプレーになるとそのスキルを発揮できなくなります。 非常に残念に感じます。 ここまで書きましたが、 プロの前段階、つまり 「中学、高校で戦術的なスキルを身につければいいんじゃないか?小学生の時は別になしでもいいんじゃないか?」 という考えもあります。たしかに個人戦術のトレーニング、考えがなくてもフィジカル的に優れていたり、飛び抜けたボールタッチの技術があればプロの世界に入ることができます。 先に小学生の時に最低限身に付けておくと中学、高校の時に個人戦術を身につける時に差が出ます。 中学、高校でフィジカルの差が出てきますが、 早い段階で個人戦術の認識を持って進んでいくことは中学、高校のライバルとの競争の中でアドバンテージがあるはずです。 もしかしたら他の技術レベル(ボールタッチやドリブル)がプロレベルに足りていなくても個人戦術が長けていればプロになれる選手も出てくるのではないでしょうか。 当スクールでは、ただドリブルする、ボールを蹴るという練習もしますが、実際に試合で使う為、試合で使えるものを練習から取り組みます。 そこには、判断というものが入ってきます。 ただ何も考えずにボールを蹴るのではなく、足のどの部分にボールが当たっているのか、どうすれば相手のタイミングを外せるのか、相手の重心は?相手の考えは? など考えてプレーする事を求めていきます。 技術について書いてきましたが、少しイメージと違った話になったかもしれません。 それでも興味を持って頂けたら、試合で使うための練習を1度体験しに来て下さい。 みなさんのご参加お待ちしています。 橋本 英郎 前の記事へ 一覧へ 次の記事へ 関連の記事 コラム 2020.01.23 小学生時代の放課後の過ごし方 コラム 2017.08.17 【現役の眼】元日本代表MF、橋本英郎がハリルジャパンに推す「5人の未招集組」 コラム 2020.02.19 【コラム】サッカーとフットサルの違い③(小西コーチ)