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【橋本英郎】日本対ボリビア戦はあえて「最終ライン」に着目! 顕著だったのは左右両SBの手詰まり感で…

畠中にはもっと得意のロングフィードを

日本代表代表デビューを初先発で飾った畠中。臆することなく持ち前の守備強度を発揮していたが・・・。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

火曜日の日本代表対ボリビア代表戦、期待していた通り、僕の東京ヴェルディ時代の僚友である畠中槙之輔選手と安西幸輝選手が先発しましたね!

今回の試合はコロンビア戦から完全にメンバーが入れ替わっていたので、見るべきポイントをどこに置くのか少し悩みました。香川真司選手や中島翔哉選手など、どうしても前めの選手に注目が行きがち。なので僕はあえてディフェンス面、最終ラインに注目してみました。

ポイントは、4つ。「カウンターへの対応」「押し込まれたときの対応」「ビルドアップ」「セットプレーを含めた攻撃参加とそのタイミング」です。

まずはカウンターへの対応ですが、こちらは90分間を通じて安定していたと思います。チャレンジ&カバーもしっかりできていましたし、また、ボリビアがカウンターを仕掛けようとする瞬間のところで、攻撃から守備への切り替えが速く、スペースの埋め方も素晴らしかった。ボリビアのチャンスになりそうな雰囲気にあっても、最終的には攻め手を塞ぎ込めていたように感じます。

次に、押し込まれたときの対応ですが、こちらもとくに問題はありませんでした。選手間の距離をしっかり把握するように心掛けていましたし、ヘディングで競り負けるシーンも少ない。中盤の守備もボランチの橋本拳人選手を中心に頑張ってやっていたので、綻びが目立つことはありませんでした。

危なげなかったのは、ビルドアップも同様です。ボリビアが守備ラインをグッと引いていたこともありますが、実にスムーズだったと思います。ただ、畠中選手はロングフィードが得意な選手だけに、もっと局面によっては多用してもいいのかなと感じました。とはいえ近くの選手がフリーでいるわけですから、無理をする必要はなかったとも思います。

逆にセンターでコンビを組んだ三浦弦太選手のほうが長めの球を蹴っていた印象で、畠中選手は前線の選手に対して、効果的なクサビのパスを多く出していましたね。受け手の力を信じて出している感じでしたが、そのなかでもしっかり前線の選手もボールを収められていましたし、彼自身がチャレンジしていた部分だったのかなと感じました。

総替えだったのでよく分からない部分が…

最後に、攻撃参加について。

左サイドバックに入った安西選手は、積極果敢にオーバーラップを繰り返していましたね。同サイドの乾貴士選手と呼吸を合わせるのに苦労していたようで、後半途中からは乾選手と右の宇佐美貴史選手がポジションを入れ替えたりしていました。なかなか思うような展開でボールを受けられていませんでしたが、安西選手の持ち味である運動量と闘う姿勢は存分に発揮していたように思います。

また、東京ヴェルディで一緒にプレーしていた頃のイメージで申し訳ないんですが、以前よりヘディングが強くなっていてビックリしました。やはり鹿島アントラーズでアジア・チャンピオンズリーグなどハイレベルな舞台での経験を積み重ねているだけあって、外国人選手に負けない力を身につけているのでしょう。

右サイドバックの西大伍選手も、攻撃のリズムを作ろうと奔走していましたね。ベテランらしく戦況を見定めながらいろいろと試していましたが、安西選手と同様、前線の選手がワイドに張っている場面が多く、なかなかフリーランニングからクロスといった形には持ち込めませんでした。どうしても相手DFが密集したなかでプレーする機会が多く、見せ場は少なかったように感じます。

セットプレーでは三浦選手、畠中選手ともに相手ゴール前で参加していましたが、キッカーとタイミングが合っていなかった。ボールスピードやコースを理解しきれていないのではないでしょうか。また、畠中選手の唯一のヘディングシュートのチャンスも、香川選手と競り合う形になってしまい、もったいなかったですね。

この記事について:
サッカーダイジェストWEBより転載
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=

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